事業がうまくいっている会社・個人事業主の特徴

 前回はうまくいっていない会社・個人事業主の特徴について書きましたが、今回は逆です。ただ、この内容は極めて難しいです。理由は事業がうまくいっていて卒業退会する方は稀で、うまくいっていてもそのままご利用を継続される会員様が多いからです(ありがたいことです)。
 また、私自身が未だ成功者とは言えず、発展途上段階なので確たることは言えませんが、知人の成功者や大富豪と呼ばれる方から直接伺った話を含めて整理したいと思います。

特徴1. 事業がうまくいっている経営者は友達が多い。

 仕事がうまくいくかどうかは、結局のところ偶然の要素が大きいので、仲間が多いほど成功に近づけるということのようです。また、経営者同士の友達が多いのも特徴で、これは特徴2(後述)とも関連しますが、意思決定のできない・遅い人とはスピード感が違うのだと思います。
 経験談として、お金持ちの経営者様と行動を共にしますと、こちらは貧乏だから奢ってもらって当然ということはなく、通常は割り勘であったり、交互にお支払いすることが多いです。一方的におごってもらい続けていると関係では友人関係の継続は難しいと考えます。貰うより与える、見返りは求めないのが成功の秘訣のような気がします。

うまくいっている経営者は先輩を敬い、友達が多く、後輩の面倒を見る。

特徴2. 失敗を恐れず、行動が早い。

 これは私自身も経験的によくわかりますが、百発百中、連戦連勝というビジネスは存在しないということです。
プロ野球の選手で打率3割(7割は失敗?)あれば名選手ですし、プロの写真家はたくさん写真を撮って、使うのは数枚だけです。よって、多く失敗するには早く行動するしかないのです。そして失敗の中で、改善策を試しながら成功の確率を高めているようです。
 また、失敗しても、恥ずかしいという感情は少ないようです。過去の失敗談を笑い話にして、現在の成功している自分と対比している経営者様が多いように感じます。
 逆に、うまくいっていない経営者様は失敗を恐れて行動すらしません。実際、新しい仕事の話があってもやったことがないからできないと言う経営者様がいました。一体、なぜ独立したのかと感じることがあります。
 ちょっと話は逸れますが、うまくいっている経営者様は早食いの方が多いそうです。これは相手を待たせないという配慮ができる経営者こそが成功の秘訣の一つだと思います。

うまくいっている社長は行動も食事も早い。

特徴3. 社員を雇っている。

 こんなの当たり前と思われるかもしれませんが、独立直後は社員の雇用が難しいので、一人で経営している方が多いです(飲食店などは当然違うと思いますが)。社員の雇用は毎月の固定的支出が増えるので資金繰りの悪化や利益を圧迫します。しかし、事業を拡大していくにはどうしてもビジネスパートナーの存在が不可欠で、どこかのタイミングで社員を雇用する必要があります。逆に一人で経営し続けている会社さんで大きく伸びているは見たことがありません。私も10年以上一人で経営してきましたが、一人だと自分が生きていくだけのお金を稼げれば良いという発想になってしまい、成長できませんでした。実際、OBCを譲受してからパート社員を雇用しており、実体験として雇用のメリットを4つ挙げます。

 (1)毎月人件費を払う必要があるので、社長自身がビジネスを真剣に取り組むようになる。
 (2)お客様と経営者の間に立って、別の視点からの意見を貰える。
 (3)社員が営業マンとなって会社を宣伝してくれる。
 (4)社長の自由時間が増え、営業活動に使える。

 2人で仕事することで2倍以上の価値を創出している会社こそが、うまくいく経営のコツのような気がします。
そのためには何よりも社員の待遇改善ややりがい、働きやすさを考えることが経営者の仕事であると考えています。
 弊社の経営で私自身が心掛けていることは、

 (1)社員に任せる仕事の範囲を徐々に広げ、やりがいを感じてもらう。
 (2)一部歩合制で業績や努力の結果を待遇改善に繋げる。
 (3)空いている時間は自主学習時間に充てて良い(資格取得や語学学習等)。
 (4)シフト変更は柔軟に応じる。

 ところが、これが正しい経営であるとは思っていません。実際、以前在籍していたパート社員はこのような方針が気に入らなかったようで、わずか1年で退職してしまいました。まだまだ経営者として未熟です。

 社員の雇用は掛け算経営。