コロナ禍で多くの企業がリモートワークやオンライン会議に移行しましたが、近年は出社も増えるなど、リモートワークの問題点が露見してきたように感じます。実際、1対1の会議ではオンラインで十分かと思いますが、複数名が参加するオンライン会議では議論が深まるとは到底思えません。ただ、コロナ禍でオフィスを縮小し会議室がなくなったという会社もあると聞いています。そのようなときは貸し会議室を利用せざるを得ないのですが、会議室の利用は料金というデメリット以上にメリットがあります。
日本の企業の特徴として、何事も会議で決めることが多すぎるように感じています。それは後で「俺は聞いていない」などと言われるのを恐れ、ある種の責任逃れの場となっているからです。しかし、社内の会議室で会議をすると、気軽に会議を設定してしまうので、
- なんでも会議で決めようとしてしまう
- 会議を定例化してしまう
- 必要以上に大人数を集めてしまう
- 時間を延長してしまう
- 急な電話や来客があった場合に中座してしまう
という状況になって何事も会議をしないと決められなくなります。それに会議=仕事と勘違いする社員が増え、生産性が著しく低下してしまうのです。また、会議室という空間は使っていなくても賃料(賃貸の場合)は発生しますので、見えないコストが常に掛かっています。
そこで、社内の会議室を廃止し、外部の貸し会議室の利用をすると、以下のようなメリットがあります。
- 簡単な案件は社内で担当者のみで決める
- 会社から移動する都合上、出席者を厳選する
- 会議時間内に終わらせようとする(議論が深まる)
- 会議のみに専念できる
- プロジェクターなどの備品を保有する必要がない
- 会議室利用料を払っているのでコスト意識が芽生える
- 会議の途中で一緒に食事をすると、人間関係も改善される
このように考えていくと、貸し会議室の利用はコストアップではなく、むしろメリットの方が大きいのです。また、OBCに限らず、最近では至る所に貸し会議室が増えてきましたので、もっとお気軽に利用されてはいかがでしょうか?