お知らせ一覧

2024年04月18日

小さな会社の社長の “攻め” の営業戦略

 前回の記事では、おすすめ“しない”営業戦略について書きましたが、今回はより踏み込んだ“攻め
の営業戦略について書いてみます。

1.ポケットティッシュ作戦

 街中でポケットティッシュ配りをしている人をよく見かけますが、大くの人がそれを受け取りません。歩合制でなければティッシュを相手が受け取ってくれなくても人件費がかかりますので、非効率な営業方法であると言えます。しかし、ポケットティッシュが受け取られないなら、自分でポケットティッシュのポスティングをしてはどうでしょうか? 守りから攻めに転じるのです、

 チラシと違って、ポケットティッシュなら使い切るまで広告効果が持続しますし、マンションなどでポスティングが禁止されていても、管理人さんに「使ってください」と言って渡すことができます。さらに、飲食店などではテーブルごとに置いて貰えるかもしれません。しかも、ポケットティッシュは安いので広告効果は高いのです。

 実際、OBCのレンタルオフィスの会員様から飲食店に自社のサービスを宣伝したいとの相談があり、このポケットティッシュ配布作戦を提案しました。その会員様も効果ありそうだと感じ、すぐに発注して自ら配布したところ、ポスティング中にお店の人と話すことができたため手応えを感じたと仰っておりました。その商材は認知されてもすぐに注文されるものではありませんが、広告としては十分効果があったようです。

 それにポスティング業者に頼らず、自分で配布したのも良かったのだと思います(コストも抑えられますし)。

2.求人面接作戦

 この作戦は、私自身が実践して、過去2回成功した方法です。まず最初に、自分が事業としている業務に関連する業界や見込み客となりそうな企業のアルバイトや正社員の求人をインターネットで探します。求人が見つかればその企業に履歴書と職務経歴書を送ります。これらの書類は個人情報を含んでいるため、責任のある立場の方が目を通してくれると期待できます。これだけでも宣伝効果があります。

 さらに、相手に会ってみたいと思わせるコツもあります。それは、職務経歴書をいかに作りこむかに掛かっています。職務経歴書は履歴書と異なり、特定のフォーマットがないため、画像や写真を活用し、カラー印刷で印象に残りやすい体裁にします。

 もし、面接までたどり着けたら、後は実績をしっかりPRした上で、できれば外注契約でお願いしたいと提案します。その際、「外注の方が雇用保険などの手続きが不要ですし、仕事内容に不満や問題があれば契約解除が可能です。お互いメリットありますよね?」と伝えると、相手もメリットを理解をしてくれます。

 この作戦は相手の公式な求めに応じて書類を送っているため、飛び込み営業やテレアポと違い反響が非常に高いです。また将来的に取引先になる可能性もあるので、不採用でも理由ぐらい聞かせてもらえます。この作戦も会員様に紹介したところ、「ちょっとズルいけど良いですね!」と好評で、すぐに実践されたそうです。

 ただし、偽装派遣や偽装請負にならないよう、契約条件を十分確認する必要があります。求人への応募はあくまでも自分を知ってもらうための宣伝手段であり、違法行為にならないよう注意してください。

3.業務提携作戦

 小さな会社が生き残るには業務提携が不可欠です。しかし、実際どこから始めればいいのかわからないかもしれません。私自身も最初は手探り状態でしたが、最近ではコツをつかんで実績を上げることができてきましたので、その方法をご紹介したいと思います。

 それは、ズバリ、「無償の営業代行」です。

 何をするかと言うと、まず最初に、提携したい相手を見つけます。一番簡単なのは自社の既存の顧客や取引先です。既に何らかの人間関係が形成されていますので、打合せの合間や会計時など、ちょっとしたタイミングでヒアリング(雑談)します。そこで、相手の業界の動向や、事業の将来性、課題や悩みなどを聞いています。例えば、「最近、会社の景気はどうですか?」などと質問し、「売上が伸びずに困っているんだよ」という回答があれば、価格の問題なのか、性能の問題なのかなどと、どんどん質問してみます。相手が質問に答えてくれるなら、その場で一緒に解決策を考えていきます。この時のコツはなるべく相手に話させることです。相手は話を聞いてくれたというだけでも満足感を与えます。

 もし、良い提案ができそうならその場で提案しても良いですし、後日メールなどで連絡します。「先日は、お時間頂き大変勉強になりました。ありがとうございます。おせっかいかとは思いますが、〇〇のようなアイディアを思いつきましたのでご参考にしていただければ幸いです。」という内容で送ります。そうすると相手もしっかり話を聞いてくれた上に提案までしてもらったという感じるでしょう。

 この作戦を続けていくと、ある時点で相手から、事業が軌道に乗ってきたと感じたり、アドバイスが参考になったなどと感謝の言葉を貰えるようになります。さらに続けていくと、一緒にビジネスをしたいとか、報酬を払うのでもっと手伝って欲しいと言われるようになります。

 この作戦のコツは、こちらから報酬の話はしないこと、結果が出るまであきらめずに応援し続けること、相手の仕事を自分の仕事だと思って取り組むことです。まさに「金は後からついてくる」のです。報酬は相手に決めてもらいます。こちらは元々コストが掛かっていないので、相手が支払える分だけ受け取ります。そして受け取った報酬をまた相手のために使うことで、もっと報酬が増えていきます。

 業務提携というのは信頼関係がなければ成立しません。焦らずじっくり進めていくことが成功の秘訣です。

 

2024年04月17日

小さな会社の社長の “しない” 営業戦略

 OBCのレンタルオフィス会員様は他からの移転で入会されることもありますが、やはりサラリーマンを辞めて、独立・起業される方が多いです。その中で、開業当初にお客様を確保することができず、軌道に乗るまで苦労される会員様が多いのが実態です。そして、一部の会員様は自分ではどうにもできなくなって、私に相談・助言を求められることがあります。私がアドバイスした事例を紹介しながら、営業戦略の参考になれば幸いです。なお、これは業種や置かれた状況により、全ての会社に当てはまる訳ではないですし、場合によっては全く逆のアドバイスをする可能性もありますのでご承知おきください。

1.安売りするな

 私も最初はそうでしたが、開業直後は仕事がないので、どうしても値段を安く設定し”薄利多売”で仕事を取ろうします。しかし、安く受注したところで、それが継続・安定して受注につながるとは限りませんし、多くの場合、“薄利少売”になってしまっているようです(単発で終わることが多い)。この方法では事業継続が困難になりますので、絶対におすすめしません(安くしたい気持ちは十分わかりますが…)。そこで、まずはお客様と商談の段階まで持っていき、「いくらならご発注頂けますか?」とか、「ご予算はどれくらいでしょうか?」と聞いています。そこで、「まずはそちらから最初に料金を開示して欲しい」と言われたら、ちょっと高めの見積を出します。その時に、「予算が合わなければご相談ください。」と付け加えることも忘れないでください。そこからが勝負で、値引き要請があれば、「いくら値引きすればご発注頂けますか?」と聞いてみます。そして、双方予算が合えば「今回だけのお試し・限定価格です」と言って受注すればよいのです。
 薄利多売は大手企業の戦略で開業当初の1人会社が取るべき戦略でないです。どうしても薄利多売をする必要があるなら、顧問契約やサブスクのような定期的に収益が上がるビジネスモデルに転換しないと早晩行き詰ります。

 なお、これには例外があります。特に海外の顧客で、いくら安い値段で出しても、必ず高いと言ってくる人がいます。それは値引き要請ではなく、相手にこちらの要求を飲ませたという優越感に浸りたい性格の人がいます。特に隣国の方で、このようなビジネススタイルの方が多いので要注意です。その場合は、単純にお断りすれば良いのです。相手が本当に欲しいなら、いったん断っても交渉は再開されますのでご安心ください。

2.なんでもするな

 これも1番目のアドバイス関連しますが、とにかく最初は売れないので、なんでもやります!と言ってしまう人が多いです。ですが、発注側の気持ちを考えてみてください。独立直後で実績もない会社に何かを発注するということは、それだけでリスクがあるのです。品質やサービスレベルが不明であり、納期通りに対応してもらえる保証が何もありません。

 過去に、私が超大手企業と取引したときは契約段階で3年分の決算書を出すように言われたことがあります。その時は先方から取引したいとのことだったので、1期目でまだ決算書もないと伝えたところ、決算書の提出なしでも取引できました。 逆に考えると、その会社は実績のない会社とは取引しないという方針だったようですが、私はある分野で専門性に特化していたので契約に至りました。
 やはり自分の得意分野・専門領域で差別化して営業していかないと受注は到底難しいです。まずは自分が得意分野で経験と実績を積み上げるまで、なんでもやってはいけないのです。例えて言うなら、1人会社の社長はスーパーマーケットやコンビニではなく、専門店を目指す必要があるのです。

3.売るな

 これはちょっと驚かれるかもしれませんが、開業してからすぐに消費やサービスを売っては行けないのです。よく、「〇〇の資格を取って独立したので、仕事ください!」という方がいますが、これは最もダメな営業行為です。仕事に飢えている経営者に仕事は回ってきません(異性に飢えている人が恋人ができないのと同じですね)。受注したい気持ちが先走って安値で受注してしまい利益が出ないどころか赤字になってしまったり、手に負えない仕事を受注してしまって、顧客を満足させることができず信頼を失うことすらあります。
 まずは、自分の商品やサービスを売るのではなく、相手を豊かにすることを考えて欲しいのです。Give and Takeや費用対効果という言葉も先に出費し、後から回収するのです。逆ではありません。具体的な営業方法として、まず見込み客を見つけたら、自分の仕事は後から貰えると信じて、相手の利益になることを真剣に考え、提案するのです。例えば、相手の話を聞いて、そのニーズに応じてお客様や専門家を紹介するとか、困っていることを解決してあげるなどです。その人から仕事を貰えるとは限りませんが、回りまわっていつか仕事がやって来ます。

4.焦るな

 営業は魚釣りをやっている感覚に似ています。まずは道具を準備し、適切なタイミングで、針にエサをつけて海の中に入れたら、後は辛抱強く待つ必要があります(ただ、待ち過ぎてもエサだけなくなっていたということもありますので、どこかで確認するのも大事です)。例えば、見積を出しても連絡がない場合は、こちらから電話してみるのが良いです(メールではなく、敢えて電話してください)。担当者から今どういう状況か、もう他に発注されてしまったのか、なぜ受注できなかったのかなどを聞くには電話の方が良いのです。そうして次回の営業活動にフィードバックしていくことで受注確度を高められます。

 また、案件が進まないときは戦略的に敢えて断ることも有効です。例えば、「見積有効期限が過ぎています」とか「他の案件を受注したので忙しい」などと言って一旦断ると、顧客が本当に発注する気があるなら「再度見積を出して欲しい」とか「〇〇までに発注する」などと言ってきます。逆に何もなければ、これ以上その案件を追う必要がなくなりますので気持ちを切り替えることができます。

 これも私の体験談ですが、5年前にドバイの展示会でたまたま知り合ったイタリア人社長から、日本に現地法人があるから帰国したら遊びに来いと言われたことがあります。帰国後すぐにアポを取って営業プレゼンに行きました。その時は特に仕事の発注もなく、コロナ禍中にそのイタリア人社長も帰国し、日本人の社長に代替わりしていました。ただ、そこの社員が私のことを覚えていてくれたようで、今年になって、新しい日本人社長と面談し、結果的には高額なコンサル案件を受注できました。その間特に営業活動はしていなかったのですが、5年間釣竿を海に入れていた状態だったのかもしれません。

 その他にもまだまだ営業戦略(というより手法とか戦術でしたね。)はあります。このようなコンサルティング業務はまず相談者様からのお話をよく聞いて、何が最適なアドバイスを考え、時間を掛けて議論しながらそのアドバイスをブラッシュアップしていきます。ですので、無償で行うことはできませんが、ご満足される相談者様がほとんどです。

2024年04月16日

貸し会議室での会議は料金以上の価値がある。

 コロナ禍で多くの企業がリモートワークやオンライン会議に移行しましたが、近年は出社も増えるなど、リモートワークの問題点が露見してきたように感じます。実際、1対1の会議ではオンラインで十分かと思いますが、複数名が参加するオンライン会議では議論が深まるとは到底思えません。ただ、コロナ禍でオフィスを縮小し会議室がなくなったという会社もあると聞いています。そのようなときは貸し会議室を利用せざるを得ないのですが、会議室の利用は料金というデメリット以上にメリットがあります。

 日本の企業の特徴として、何事も会議で決めることが多すぎるように感じています。それは後で「俺は聞いていない」などと言われるのを恐れ、ある種の責任逃れの場となっているからです。しかし、社内の会議室で会議をすると、気軽に会議を設定してしまうので、

  • なんでも会議で決めようとしてしまう
  • 会議を定例化してしまう
  • 必要以上に大人数を集めてしまう
  • 時間を延長してしまう
  • 急な電話や来客があった場合に中座してしまう

 という状況になって何事も会議をしないと決められなくなります。それに会議=仕事と勘違いする社員が増え、生産性が著しく低下してしまうのです。また、会議室という空間は使っていなくても賃料(賃貸の場合)は発生しますので、見えないコストが常に掛かっています。

 そこで、社内の会議室を廃止し、外部の貸し会議室の利用をすると、以下のようなメリットがあります。

  • 簡単な案件は社内で担当者のみで決める
  • 会社から移動する都合上、出席者を厳選する
  • 会議時間内に終わらせようとする(議論が深まる)
  • 会議のみに専念できる
  • プロジェクターなどの備品を保有する必要がない
  • 会議室利用料を払っているのでコスト意識が芽生える
  • 会議の途中で一緒に食事をすると、人間関係も改善される

 このように考えていくと、貸し会議室の利用はコストアップではなく、むしろメリットの方が大きいのです。また、OBCに限らず、最近では至る所に貸し会議室が増えてきましたので、もっとお気軽に利用されてはいかがでしょうか?

2024年04月13日

ITパスポートは経営者にこそ取って欲しい資格

 ITパスポート(略してiパス)とは独立行政法人 情報処理推進機構が実施する国家試験で、「iパスはITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。」とのことです。

 一方、インターネットで検索すると、「履歴書に書けない」、「意味ない」、「簡単」などあまり良い評価がないようです。しかし、日経新聞によりますと、「ニトリ 全社員の8割にIT国家資格 25年までに」という記事もあり、ITリテラシーを高めるうえで有意義なものと考えます。さらに、簡単とは言っても合格率は50%程度であり、約半分の受験者は不合格になる資格ですので簡単とは言い切れないと思います。まあ、就職や転職で評価されないのは納得しますが…

 私がこの資格の存在を知った経緯は、昨年受験した中小企業診断士の試験には経営情報システムという科目があり、その対策としてITパスポート試験が役立つと知ったからです。(中小企業診断士の方は1次試験は一発合格したものの、2次試験で不合格となりました。今年再受験です。)
 実際、ITパスポートの勉強をしてみると知らない言葉が多くて結構難しい印象でした。ただ、試験自体は選択肢の設定が甘いので消去法でも答えは導くことができます。
 勉強していて特に感じたのは、この資格は「経営者にこそ取って欲しい資格である」ということでした。もちろん経営者がこの資格を取ったところで役員報酬や売上が上がる訳ではないのですが、経営者がシステム導入やセキュリティ対策、システム担当者との打合せの際に、最低限のIT知識を持つことは有意義であると考えます。最近は少なくなりましたが、優れた経営者であっても「システムのことはわからない」とか、「パソコン使えないから担当者に丸投げ」という事例が多くありました。また、中小企業ではシステム担当者がいない方が普通なので、経営者のIT知識がないと痛い目にあうことがあります。

 実際、私がコンサルティングを行った会社の事例を紹介します。

 その社長様は40代後半の製造業の経営者様でしたが、IT知識に疎かったため、ITベンダーから高額な生産管理ソフトを「補助金が出ますし申請書類もこちらで作成します」など言われ、安易に導入してしまったそうです。いざベンダーから操作指導を受けたものの、既存データの移行やマスタのメンテ等はベンダーの契約範囲外であり、誰も使いこなせず困っていたそうです。当初、本件はコンサル契約の範囲外だったのですが、誰も対応できないことから急遽このシステム立上げを支援しました。まずはデータ移行の前段階として、社内の既存データの分析から始め、必要な登録情報の整理とルール作り、運用方法の仕組み作りまで行いました。無事に立上げに成功しましたが、このソフトは非常に使い勝手が悪く、私なら最初から選定しませんでした。
 そもそも、中小企業にはそれほど大がかりなシステムは必要なく、Excelで十分なことも多いと感じていますが、自分達でExcelを使いこなせないため、ベンダーから高くて使いにくいシステムを買ってしまっているようです。

 さて、今年になって少し時間に余裕ができたので、1月末にITパスポートを受験してみました。この試験の良いところはCBT(パソコン画面を見ながらクリックして回答する方式)で試験日がほぼ毎日のように設定され、ネットで簡単に申込できるところです。試験会場はOBCから一番近い川崎の会場で受験しました。試験会場は一度に40名以上受験できる施設で、当日は20代~50代?の受験者が多数来ていました。試験時間は2時間で問題数は100問、6割以上の正解で合格です(その他合否要件ありますので試験運営サイトをご確認ください)。私は試験開始後、約1時間後に途中退室しましたが、最後に「試験を終了する(ような表現で正しい表記ではないと思います)」をクリックすると、その場で点数が画面に表示されます(合否判定ではなく、点数のみ表示されます)。
 結果は合格基準を超えており、後日合格証書が郵送されて来ました。この合格証書自体は立派で経済産業大臣の名前まで記載されています。 比較的簡単な資格とはいえ、合格したことは嬉しかったですし、ITパスポートは広く浅い知識で合格できるので、経営者にこそ取って欲しい資格であると思っています。

 

2024年04月13日

OBCの貸し会議室利用は融通が利きます。

貸し会議室を利用されるお客様からお問い合わせ頂きますと、様々なご要望があります。プロジェクターやスクリーン、スピーカーセット等の無料貸出しは通常のサービスとして行っていますが、それ以外にも例えば、

  • 営業時間外も利用をしたい(こちらはお知らせにも掲載済みです。)
  • 仕出し弁当を手配して欲しい
  • 研修用資料を送るので事前に受け取って欲しい
  • セミナーを開催するのでパンフレットを置いてほしい
  • 資料を印刷したいのでコピー機を利用したい
  • 社内の都合上、後払いにして欲しい(通常は当日払いとなっています)

などのご要望が実際にありました。OBCはスタッフが常駐しておりますので、このようなご要望に対しても可能な限り対応しております。また、実費を除き、基本的には追加料金を頂いておりませんので、まずはお気軽にご相談・お問い合わせください。

5階の第1会議室に設置してあるパンフレットコーナー

2024年04月10日

事業がうまくいっている会社・個人事業主の特徴

 前回はうまくいっていない会社・個人事業主の特徴について書きましたが、今回は逆です。ただ、この内容は極めて難しいです。理由は事業がうまくいっていて卒業退会する方は稀で、うまくいっていてもそのままご利用を継続される会員様が多いからです(ありがたいことです)。
 また、私自身が未だ成功者とは言えず、発展途上段階なので確たることは言えませんが、知人の成功者や大富豪と呼ばれる方から直接伺った話を含めて整理したいと思います。

特徴1. 事業がうまくいっている経営者は友達が多い。

 仕事がうまくいくかどうかは、結局のところ偶然の要素が大きいので、仲間が多いほど成功に近づけるということのようです。また、経営者同士の友達が多いのも特徴で、これは特徴2(後述)とも関連しますが、意思決定のできない・遅い人とはスピード感が違うのだと思います。
 経験談として、お金持ちの経営者様と行動を共にしますと、こちらは貧乏だから奢ってもらって当然ということはなく、通常は割り勘であったり、交互にお支払いすることが多いです。一方的におごってもらい続けていると関係では友人関係の継続は難しいと考えます。貰うより与える、見返りは求めないのが成功の秘訣のような気がします。

うまくいっている経営者は先輩を敬い、友達が多く、後輩の面倒を見る。

特徴2. 失敗を恐れず、行動が早い。

 これは私自身も経験的によくわかりますが、百発百中、連戦連勝というビジネスは存在しないということです。
プロ野球の選手で打率3割(7割は失敗?)あれば名選手ですし、プロの写真家はたくさん写真を撮って、使うのは数枚だけです。よって、多く失敗するには早く行動するしかないのです。そして失敗の中で、改善策を試しながら成功の確率を高めているようです。
 また、失敗しても、恥ずかしいという感情は少ないようです。過去の失敗談を笑い話にして、現在の成功している自分と対比している経営者様が多いように感じます。
 逆に、うまくいっていない経営者様は失敗を恐れて行動すらしません。実際、新しい仕事の話があってもやったことがないからできないと言う経営者様がいました。一体、なぜ独立したのかと感じることがあります。
 ちょっと話は逸れますが、うまくいっている経営者様は早食いの方が多いそうです。これは相手を待たせないという配慮ができる経営者こそが成功の秘訣の一つだと思います。

うまくいっている社長は行動も食事も早い。

特徴3. 社員を雇っている。

 こんなの当たり前と思われるかもしれませんが、独立直後は社員の雇用が難しいので、一人で経営している方が多いです(飲食店などは当然違うと思いますが)。社員の雇用は毎月の固定的支出が増えるので資金繰りの悪化や利益を圧迫します。しかし、事業を拡大していくにはどうしてもビジネスパートナーの存在が不可欠で、どこかのタイミングで社員を雇用する必要があります。逆に一人で経営し続けている会社さんで大きく伸びているは見たことがありません。私も10年以上一人で経営してきましたが、一人だと自分が生きていくだけのお金を稼げれば良いという発想になってしまい、成長できませんでした。実際、OBCを譲受してからパート社員を雇用しており、実体験として雇用のメリットを4つ挙げます。

 (1)毎月人件費を払う必要があるので、社長自身がビジネスを真剣に取り組むようになる。
 (2)お客様と経営者の間に立って、別の視点からの意見を貰える。
 (3)社員が営業マンとなって会社を宣伝してくれる。
 (4)社長の自由時間が増え、営業活動に使える。

 2人で仕事することで2倍以上の価値を創出している会社こそが、うまくいく経営のコツのような気がします。
そのためには何よりも社員の待遇改善ややりがい、働きやすさを考えることが経営者の仕事であると考えています。
 弊社の経営で私自身が心掛けていることは、

 (1)社員に任せる仕事の範囲を徐々に広げ、やりがいを感じてもらう。
 (2)一部歩合制で業績や努力の結果を待遇改善に繋げる。
 (3)空いている時間は自主学習時間に充てて良い(資格取得や語学学習等)。
 (4)シフト変更は柔軟に応じる。

 ところが、これが正しい経営であるとは思っていません。実際、以前在籍していたパート社員はこのような方針が気に入らなかったようで、わずか1年で退職してしまいました。まだまだ経営者として未熟です。

 社員の雇用は掛け算経営。

2024年04月06日

事業がうまくいかない会社・個人事業主の特徴

 レンタルオフィスを経営していますと、残念ながら事業がうまくいかず、廃業に追い込まれる会員様が少なからずいます。そのような会員様を見ていますと、共通した特徴があることに気づきました。今回は事業がうまくいかない会社・個人事業主の特徴を3つ挙げたいと思います。

特徴1.OBCの会費を滞納する。

 OBCの会費は月額16,500円からとなっており、事業のコストとしてはそれほど高いとは思っていません。また、私が会員になった2013年から一度も値上げして(されて)おりません。ですが毎月何件かは滞納が発生します。通常はこちらから督促メールをしますが、督促に対する対応方法によって伸びるかどうかわかります。

 伸びる会社:遅れたことのお詫びが来て、すぐに支払ってくれます。
 ダメな会社:連絡なしに振込だけしてきます(充分失礼な会社です。)
 潰れる会社:連絡を無視し、何度も督促してようやく払ってくれます。

比率的にはダメな会社が多く、どこかのタイミングで潰れる会社に移行していきます。また、潰れる会社は滞納を繰り返し、概ね1年以内に廃業もしくは強制退会となります、強制退会の場合は民事訴訟となります。

 お金の管理がずさんな会社は事業がうまくいかない。

特徴2.郵便物を取り来ない、転送も依頼しない

 事業をしていると、税務署や年金機構、取引先からの請求書等、絶対に対応しなければならい郵便物が必ず来ます。OBCではDM以外の郵便物は原則メールで連絡しており、連絡があれば都度転送しています。しかし、郵便物の到着連絡をしても返信なく、ずっと溜まったままにしている会員様がいます。請求書などは当然支払い期限があり、滞納は大きく信用を失うこととになります。このような会員様も遅かれ早かれ廃業されているのが実態です。
 そこで、OBCとしては1か月に1度、郵便物を必ず転送しております。これは郵便物の未受領がOBCへの会費滞納に繋がり、退会や廃業を防ぐ保険の意味もあります。

 郵便物の確認なくして事業は成り立たない。

特徴3.土日しっかり休む。  

 独立・開業された方は今までサラリーマンを経験した方がほとんどで、学生からいきなり起業した会員様はOBCには居られません。なので社会人としての経験は当然あると思います(入会時の審査で略歴はお伺いしますが、それほど深く確認していません)。独立・開業直後から仕事が舞い込んでくるというのは稀なケースで、ほとんどの会員様はお客様がいない状態から営業活動を始めています(そもそも開業直後にお客さんがいないのであれば、開業前に営業しておく必要があります。このパターン明らかに準備不足なので立ち上げ段階で相当苦労します。)。ということで、開業直後は時間に余裕がありますから、土日を休むのではなく、営業活動以外にも勉強、調査、人脈形成などできることを行っていく必要があります。ですが、平日はOBCで仕事するのに土日祝日はしっかり休んでいる会員様は成功には遠いように感じます。もちろん、家庭や個人の事情があったり、自宅で仕事をされている場合もありますので、決めつけている訳ではございません。

 しっかり休むのは事業が軌道に乗ってから。


2024年04月01日

レンタルオフィスの特徴(3) 猫好き経営者の集まり

 これは全くビジネスとは関係のない話ですが、OBCでは猫を飼育しているの会員様が多いです。
 私が知っているだけでも、猫2匹と犬を飼っている美人行政書士さん、愛猫を会社ロゴにしている商品企画会社さん、工場の天井から仔猫が3匹も出てきた工場経営者の方、猫4匹を飼われている不動産関連の会社様がいます。また、会員様ではありませんが、貸し会議室を定期利用されているお客様で猫を4匹飼われている方もいます。このような状況ですので、猫の話題で盛り上がることもしばしばで、良い交流のきっかけとなっています。

 実は、私も猫を1匹飼っているのですが、前記の不動産関連の会社様のご友人が猫の保護活動しており、その方から保護猫を譲渡して頂きました。我が家の猫をご紹介致します。

名 前:こまち(女の子)
種 類:雑種(キジトラ)
誕生日:2023年5月6日(推定)
譲渡日:2023年8月18日
出身地:神奈川県内の駐車場で保護
好 き:音の出るおもちゃ、ちゅーる
嫌 い:掃除機、知らない人
性 格:ちょっと臆病で寂しがり屋で甘えん坊さんです。よく鳴きます。
特 徴:しっぽが長い、抱っこ、爪切りOK。動物病院では獣医さんに抱っこされても大人しくしています。

 一般に、保護猫の譲渡条件は、独身不可、高齢者不可、小さな子供のいる家庭不可、結婚していないカップルは不可、譲渡1年ぐらいはLINEで様子を知らせること、親族以外の保証人をつけること等々、条件が厳し過ぎて現実的には無理でした(本当に譲渡する気あるのでしょうか?と思いたくなります)。

 こまちは会員様のご紹介経由でしたので、すんなり譲渡して頂きました(ただ、中小企業診断士の1次試験と被ったので譲渡を待って貰っていましたが)。保護主様からの譲渡条件は猫の体重が1㎏以上に達すること、後は信頼できる人かどうかで判断するとのことでした。最初は茶トラのメスを希望していたのですが、今はこまちで良かったと思っています。その保護主様とは今も時々連絡を取っており、出張や帰省の際は有償で預かりお願いしてもらっています。ペットホテルと違い、伸び伸び過ごせるようで、預ける方としても安心しています。このようなご縁に感謝です。

レンタルオフィスが自社物件かペット飼育可であれば、猫のいるレンタルオフィスを経営したいです。