経営者・人事担当者限定のユニークな交流イベントを開催!
株式会社K-7様主催の「軍事作戦型ボードゲーム体験と戦闘糧食を楽しむ会」が、2025年7月25日(金)19:00より、OBC 大田ビジネスコミュニティーセンターにて開催されます。
前回好評だった「タンクバトル交流会」に続く新企画。今回は戦略的な思考が問われるボードゲームと、実際に自衛隊で使用されている戦闘糧食(ミリメシ)の試食を通じて、ビジネスにも通じる「判断力」「行動力」「協調性」を楽しみながら学べます。
OBC代表の渡邊も参加予定。ネットワーキングにも最適な交流の場です。ぜひこの機会にご参加ください。
アクセス:東京都大田区西蒲田8₋24₋1 JR蒲田駅より徒歩3分
イベント名:軍事作戦型ボードゲームと戦闘糧食を楽しむ会
日時:2025年7月25日(金)19:00〜21:00(受付開始 18:30〜)
会場:OBC(大田ビジネスコミュニティーセンター)5階 第1会議室
対象:経営者・人事担当者限定
参加費:5,000円(税込)
主催:株式会社K-7
インストラクター:北村 翔 氏(元陸上自衛官)
申込方法:以下のPeatixページよりお申し込みください
👉 軍事作戦型ボードゲームと戦闘糧食を楽しむ会 | Peatix
多くの企業で導入されている5S活動。整理、整頓、清掃、清潔、そして躾(しつけ)。これらの頭文字を取ったこの活動は、生産現場をはじめとする職場の改善において、その効果が広く認識されています。しかし、実際に現場を訪れてみると、「5S活動はしているが、期待する効果が出ていない」「スローガンだけで、形骸化している」といった声が少なくありません。
本記事では、この「できているようでできていない」5S活動がなぜ発生するのか、その根本的な問題点を深く掘り下げていきます。そして、単なるスローガンに終わらせず、5S活動を確実に定着させ、真の成果へとつなげるための具体的な取り組み方法を解説します。
5Sの定義は今さら説明するまでもないかもしれませんが、改めてその重要性を再確認しておきます。
ここで、私が強調したいのは、この「順番」です。1番目の整理を行わずして5Sは成立しないのですが、多くの現場では、「整頓」と「清掃」の中途半端な2Sとなっています。この理由は、5Sの中で最も難易度が高いのが最初のステップである「整理」だからです。
「整理」は、不要なモノを捨てるという判断を伴います。特に現場主体の改善(私はボトムアップカイゼンと定義しています。)では、この判断が非常に難しいのです。これが5S活動の大きな問題点の一つです。
その理由は2つあります。
余談ですが、私が現場改善を担当した際、不要な金型(簿価で数千万円)を廃棄しようとしたところ、会計上の理由から経理担当の役員から待ったを掛けられたことがありました。
こうした背景から、私は「整理」に関しては、現場主体のボトムアップカイゼンではなく、トップダウンカイゼン、あるいは外部コンサルタントを活用した外部カイゼンを推奨しています(トップダウン・ボトムアップ・外部カイゼンの違いはこちらの記事で解説しています)。
上述の通り、モノを捨てるという判断は、企業の資産に関わる重要な経営判断です。これは現場に任せるのではなく、経営層が率先して行うべきだと考えます。
また、経営者が現場で現物を見て現実を知る「三現主義」を体現する絶好の機会でもあります。
ただし、経営者が直接現場に指示を出すのはあまり推奨していません。理由は、経営者の指示は単なる業務命令であり、現場のモチベーションを下げてしまうからです。そこで有効なのが、専門のコンサルタントを活用した外部カイゼンです。コンサルタントの選定は難しいですが、外部の客観的な視点を取り入れることで、スムーズな「整理」が可能になります。なお、コンサルタントの選び方についてはこちらの記事で解説しています。
私は、「躾」という言葉は好きではありません。理由は、動物や子供を躾けるといった表現もあるように、上から目線の印象を与えるとしてパワハラを助長するような気がしてならないのです。
そこで、私は「躾」を「習慣化」に置き換えることを提案します。このように、自社に使いやすいように修正すること自体も「改善」の一環と言えます。
私が推奨する新しい5S「シン5S」(新と真を重ねた造語です)は、それぞれのフェーズで誰が主体となって取り組むべきか、その役割を明確にすることで、より効果的な5S活動の定着を目指します。
整理はモノを捨てるという経営判断を伴うため、現場だけに任せるべきではありません。経営者が責任を持って判断し、実行することで、現場も安心して取り組めます。5Sの第一歩であり、最も重要な経営判断です。
現場だけでは、長年の慣習や先入観にとらわれ、効果的な整頓が難しい場合があります。そこで、管理部門(あるいは外部コンサルタント)が関与し、客観的な視点と現場とのコミュニケーションとの相乗効果で、より効率的で使いやすい環境を構築できます。生産性向上に直結するポイントです。
清掃を特定の担当者に任せてしまうと、「担当者がいないから汚れていても放置される」といった事態に陥りがちです。名経営者が率先してトイレ掃除をするという話があるように、全員が日々の清掃に携わることで、美化意識が高まり、異常にも気づきやすくなります。職場環境改善の基本であり、気づきの感度を高めます。
清潔な状態を維持するには管理が必要です。管理者が維持するための仕組み(ルールや点検など)を構築し、運用することで、常に清潔な状態を保つことができます。維持管理の仕組み化が、シン5Sを形骸化させないポイントです。
ここで、4の「清潔」で維持しているのになぜ習慣化する必要があるのか?という疑問が沸くかもしれません。4の清潔にはデメリットがあります。それは管理コストです。管理者を任命し、管理指標の作成や管理状態のチェック、結果報告などには当然ながらコストが発生します(時間ロスも含めて)。この管理コストを掛けずに4Sを維持することが習慣化です。例えば、4Sは子供が歯磨きや宿題を自分でしているが、母親のチェックが必要な状態、5Sはそれらが自分でできるようになる状態を想定すればイメージがつきやすいと思います。
習慣化は禁煙や禁酒と同じで、一朝一夕には身につきません。全員が日々意識し、努力し続けることで、初めて定着します。継続的な取り組みが、シン5Sを定着化させることに繋がります。
5S活動は、単なる美化活動ではありません。その本質は、業務効率の向上、品質の安定、安全性の確保、そして社員の意識改革にあります。特に最初の「整理」を経営層が主導し、各部門や担当者が適切な役割分担を行うことで、5S活動が「できているようでできていない」状態から脱却し、真の成果を生み出すことができます。
OBC 大田ビジネスコミュニティーセンターでは、経営改善のプロが現場改善のコンサルティングも行っております。製造業以外でも5S活動やカイゼン活動に関する支援が必要あれば、お気軽にご相談ください。
こんにちは。今回はゆる~い話題です。ビジネスとは全く関係ありません。ゴールデンウイークに行った沖縄旅行とシーサー、そして手作りジオラマのお話をお届けします。
今年のゴールデンウィークに初めて沖縄旅行に行ってきました。
そのきっかけは、アニメ「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(通称:沖ツラ)」を観たことでした。内地とは違う独特の文化や、ユルくてほんわかした世界観に惹かれて、「実際に行ってみたい!」と旅に出ることにしました。
沖縄滞在中は国際通りや首里城、玉泉洞などを観光しました。さんぴん茶やポーク玉子おにぎりなどを堪能し、かりゆしウェアも買っちゃいました。
そして、美浜のアメリカンビレッジで購入したのが、今回の主役、カラフルなシーサーの置物です。この派手なシーサーは石垣島の米子焼(よねこやき)とのことです。お土産屋さんで初めて見て思わず一目惚れしました。
このシーサー、最初はそのまま自宅に飾っていましたが、派手な色に対し、何か物足りない……。ちょっと殺風景すぎる……。寂シーサー(アニメのセリフです)……ということで、思い切ってジオラマにしてみました!
タイトルはズバリ、
『沖ツラ見て好きになったシーサーが殺風景すぎてジオラマにした』=沖ジラ
製作期間は約1週間(乾燥時間込み)。貸し会議室の空いている時間を利用して製作しました。特にヤシの葉っぱ作りに時間がかかりましたが、とても楽しい製作体験でした。
今回はリアルさはあえて追求せず、主役のシーサーを目立たせることを重視して、シンプルな構成にしました。ただ、南国らしさは表現できたと思います。
ちなみに、OBCにはお子様連れの利用者も多いため、夏休みの自由研究や工作の参考にもなるかも?と思いながら作っていました。
完成後、もう少し何か足したくなり……。
やはり沖縄といえば「石敢當(いしがんとう)」!
沖縄旅行中はまさかシーサーをジオラマにするとは考えていなかったので買ってきませんでした。
近々、東京交通会館の「銀座わしたショップ本店(沖縄県物産公社)」で探してみようと思っています。良いのが見つかれば、ジオラマに置いてみようと思います。
ジオラマ製作といえばプラモデルを組立・塗装し、それを配置するのが一般的ですが、今回は、お土産ものシーサーをジオラマにするというチャレンジでした。自由な発想で沖縄らしさを表現できたのではと思っています。
「沖ツラ」から始まり、シーサーに惹かれ、ついにはジオラマ作りへ――。
旅の思い出が、立体作品として残るのもいいものですね。
もし興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください!お子様の自由研究や夏休みの工作にもおすすめです!
また、製作に関するご相談もお受けします。
本作品はOBC 大田ビジネスコミュニティーセンターの3階に展示してあります。
東京都大田区蒲田にある OBC 大田ビジネスコミュニティーセンター(第1会議室) にて、東京都が委託する 公共職業訓練「ゲーム制作を通じて学ぶC#(オンライン)科」 が開講されます。
「C#」は多くの業務アプリケーションやゲーム開発に使用されている人気のプログラミング言語です。本講座では、ただコードを学ぶだけでなく、実際にゲーム制作を通してC#を楽しく・実践的に習得できます。
プログラミング初心者の方でも安心して学べるカリキュラムで構成されており、理解しやすいと好評です。
訓練終了後は、履歴書の書き方や面接対策などの就職支援も充実しており、IT業界への就職を目指す方にとって心強いサポートが受けられます。また、ゲーム制作会社や人材派遣会社とタイアップして就職活動を支援します。
受講を希望される方は、お近くのハローワークを通じてお申し込みください。
応募にあたっては、受講資格や募集要項を事前にご確認ください。
▼ 詳細・今後の募集情報はこちら(TOKYOはたらくネット):
今後の募集予定 | 民間教育機関での職業訓練
IT業界での就職を目指す方、ゲーム開発に興味がある方にぴったりの講座です。
ぜひこの機会にチャレンジしてみてください!
「初めて訪問するので道順が不安…」
「会議室やレンタルオフィスの雰囲気を事前に見ておきたい」
そんなお声にお応えして、OBC(大田ビジネスコミュニティーセンター)の紹介動画を作成しました!
・セミナー、研修、説明会などに最適。
・プロジェクターやスクリーンなども無料でご利用いただけます(要予約)。
・少人数の打ち合わせや商談におすすめ。
・落ち着いた雰囲気で、オンライン会議にも適しています。
・1名~少人数対応の個室オフィス。
・法人登記、郵便受取、Wi-Fi完備。
・副業、起業、リモートワークの拠点に人気です。
こちらをクリックすると動画が再生されます。
地図はこちらをご覧ください。
初めての方でも迷わずご来館いただけますので、ぜひご覧ください。
「実際に見てから利用を決めたい」という方は、お気軽に内覧ご予約ください(無料です)。
OBC 大田ビジネスコミュニティーセンター
📞 電話:03-6424-9146
📧 メール:obc@oota-bc.com
📨 お問い合わせフォームはこちら(※実際のリンクを挿入してください)
皆さまのご来訪を心よりお待ちしております!
大田ビジネスコミュニティーセンター(OBC)の貸会議室は、企業様の会議やセミナーだけでなく、地域の教育活動の場としてもご活用いただいています。
今回は、OBCの施設をご利用いただいている「ヒューマンアカデミージュニア蒲田駅南口教室」をご紹介します。こちらの教室では、ロボット・プログラミング・科学の3つの分野で、子どもたちの好奇心と学びを育む取り組みが行われています。
ヒューマンアカデミージュニア蒲田駅南口教室は、キッズロボ合同会社様が運営しています。お子様向けの教室運営だけでなく、東京都委託の職業訓練(ハロートレーニング)や教育給付金制度に基づく一般教育訓練も行っており、教育全般に力を入れている会社です。
蒲田駅南口教室は、OBC内の専用ブースと貸会議室を活用し、少人数制での授業を実施しています。静かで清潔な環境は、子どもたちが集中して取り組むのに最適です。
また、少人数ならではのきめ細やかな講師のサポートも魅力のひとつ。初心者のお子様でも安心して学びを始められ、保護者の方からも高い評価をいただいています。
この教室は、学習の場であると同時に、学校以外のお友達と出会える貴重な場所でもあります。OBCでは、地域に開かれた場所として、こうした子どもたちの交流・成長の機会を今後も積極的に支援しています。
ブロック、モーター、センサーを使ってロボットを組み立て、実際に動かす体験を通して、論理的思考や創造力を育みます。
「どうすれば動く?」「もっと速く動かすには?」といった探究心が、自然と子どもたちの中から湧き出てくるプログラムです。詳細はロボット教室をご覧ください。また、ロボット教室は過去の記事でも掲載しています。
「なぜ?」「どうして?」を大切にする科学教室では、身近な現象を実験で学ぶスタイルを採用。
空気や水、光、電気などを題材にした楽しい実験を通じて、理科の基礎を楽しく学び、観察力や記録力も育てます。
学校の授業だけでは得られない体験や学習機会を提供します。詳細は科学教室(サイエンスゲーツ)をご覧ください。
Scratchなどのビジュアルプログラミングを使って、アニメーションやゲームを制作。
プログラムの基本的な考え方を学びながら、「自分で作る楽しさ」を味わい、論理的思考力や問題解決力を自然と身につけていきます。詳細はこどもプログラミング教室をご覧ください。
ヒューマンアカデミージュニア蒲田駅南口教室では、無料体験授業も行っています。OBCをご利用の方や地域にお住まいの方も、ぜひお子様と一緒にご参加ください。また、紹介制度もございますので、直接リンクの方から重し込みください。
OBCは、ビジネスだけでなく、教育や地域貢献の場としても幅広くご利用いただいています。今後も地域の皆様とともに、子どもたちの未来を育てる環境づくりをサポートしてまいります。また、習い事を運営される方に対しても宣伝や集客支援、運営アドバイスなどをおこなっております。お気軽にご相談ください。
ハイサイ。4月末に沖縄へ行ってきました。今回の旅ではANAを利用し、機内で『ANAのカイゼン』という本を読んでいました。私は改善コンサルティングを本業としているため、興味深く読了しつつも、いくつか気づいた点もありました。そこで今回は書評(辛口です)と、実際に搭乗して感じた“カイゼンすべき点”についてお話ししたいと思います。
※文中では、本の表記に合わせ「カイゼン」と表記を統一します(改善との違いは本書にて説明されています)。
この本によると、ANAのカイゼンは2015年に整備部門から始まったとのこと。これは意外でした。私は2003年に大手製造業に入社し、早々に現場カイゼンに関わりましたので、大手企業なら既に当然のようにカイゼン活動を行っているものと思っていたからです。
やや遅いと感じたものの、「今日が自分にとって一番若い日」。やや遅さは感じつつも、このタイミングで始めたこと自体は素晴らしいと思います。
トヨタ自動車が生み出したカイゼン手法は製造業のイメージが強いですが、本質は「収益のカイゼン」であり、業種や業務内容は問いません。例えば、以下のようにどんな業種でも共通の業務フローを持っています。
業種 | フロー |
---|---|
製造業 | 材料仕入れ → 加工・組立 → 検査 → 出荷 |
整備業 | 搬入 → 整備 → 検査 → 搬出 |
飲食業 | 食材仕入れ → 調理 → 味見 → 提供 |
理容業 | 来店 → カット → 検査 → 退店 |
病 院 | 入院 → 診断・治療 → 検査* → 退院 |
*治療後の退院可否判断としての検査。
このように、作業の流れが存在する業種であれば、すべてカイゼンの対象となります。
ANAの取り組みは、いわゆる「自主カイゼン」「QCサークル」に分類されるもので、私はこれを「ボトムアップ型カイゼン」と呼んでいます。
私はカイゼンを以下の3つに分類しています:
私は「外部カイゼン」を本業としています。社内に専属担当者を置く場合もありますが、重要なのは「第三者の視点」と「現場との良好な関係構築」、「経営層と現場間でのカイゼンの橋渡し」をすることです。
本にはCAの年間業務時間を21,000時間削減したとあります(P4)。ANAのCAは約8,000人(P162)で、稼働率を70%と仮定すると1日あたり約5,600人が勤務していることになります。
削減効果はあるものの、ばらつきや実感には乏しい数字にも思えます(辛口です)。
ですが、ここで最も大事なことは業務時間が本当に減ったのかどうかを定量的に評価しているという点です。
特に中小企業では、なんとなくとか、どんぶり勘定でカイゼンはしているけど、効果がよくわからないという事例が多いです。
整備部門の5S事例が紹介されています。工具を「見える化」して再購入を防止するというのは、どんな企業でも導入しやすく良い事例だと思います。欲を言えば、CAや地上係員などのよりサービス業に近い職種の事例も見たかったです。整備部門は整備工場という言葉があるぐらい、製造業に近い業務フローですので。
なお、私の経験では、多くの企業が5Sを「導入している」と言いますが、実際には2S(整頓・清掃)しかできていない印象です。ボトムアップ型のカイゼンでは5Sの中でも「整理」が特に難しいと感じています。理由は現場レベルでは不要なものを”捨てる”という判断がなかなかできないからです。この件については後日別の記事で詳しく述べたいと思います。
紙の使用枚数を年間4,000万枚から半減した(P104)という事例がありますが、単に紙をタブレットに置き換えただけでは不十分です。
まず5Sの「整理」すなわち、書類自体を廃止・簡素化できないかを徹底的に行わないと、タブレットでも検索の手間が増えてしまいます。これはECRS(Eliminate・Combine・Rearrange・Simplify)の原則に則ったアプローチが望ましいです。
搭乗の順番を示すGroup 1~3などの看板が見づらく、並ぶ位置に迷う人が多かったです。看板を高くする・横幅を広げる・プラカードを持つなど、視認性の改善が必要です。P108には動線のカイゼンという内容が書かれていますので、是非応用して欲しいです。
小さなお子様連れの案内後に小学生くらいの家族も搭乗するようにアナウンスしていました。これは問題ないのですが、親御さんの方が迷っている印象を受けました。該当範囲を明確にアナウンス(例:「小学生以下も対象です」)すればスムーズに案内できます。
B787のトイレ扉上部には緑と赤ライトがあります。遠くから見る分にはわかりやすいのですが、扉の前に行くと気づきにくいです。また、扉のロックの位置にも緑と赤の表示がありますが、この表示が小さく、使用中かわからずに開けようとする人が複数いました。これは色の塗り分けや表示面積を大きくするだけで簡単にカイゼンできます。
使用中にドアノブをガチャガチャされるのは、誰しも嫌ですよね。
この3つの事例で気づいた点は、カイゼンの担当者(いるかどうかはわかりませんが)が現場に出ていないことです。P48には三現主義(現場・現物・現実)が徹底されていないことです。なお、カイゼン担当者が現場を見る際は、担当者・経営者・利用者の3つの視点で見ることが重要であると付け加えておきます。
「褒め合う文化」や「KAIZEN AWARD」は良い取り組みですが、成果が金銭的利益を生むなら還元すべきです。私は経営者に対し、カイゼンによって得た利益の1/3を従業員に還元するよう提案しています。やはりモチベーション維持には「ありがとう」だけでは不十分で、カイゼンの定着は難しいといえます。
なぜなぜ分析については本来真因分析に使いますが、対象を“ヒト”にしてしまうとパワハラになってしまいます。これについては過去のブログで戒めています。
本書では Q.エアコンのフィルター詰まったのはなぜか? という例が載っていますが、あえて悪い例と言わざるを得ません。
✕ ヒトに原因を求めるパターン(NG)
→「掃除しなかったから」→「担当者がいないから」→…
○ モノや仕組みに焦点を当てた分析(OK)
→「空気が汚れていたから」→「埃が多かったから」→…
ヒトを責めずにカイゼンするため、私は「Why」ではなく「How」で問題を解決すること推奨しています。
例:「どうすればフィルターが詰まらないようにできるか?」
というように、原因の追及よりもカイゼン方法の追及の方が取り組みやすいです。
ANAのカイゼン活動は、特定部門の一過性の取り組みではなく、全社的な文化として定着させようとしている点に、大きな価値を感じました。特に、現場主導のボトムアップ型カイゼンをここまで全社に広げた努力は、素直に称賛に値します。現場の知恵を引き出す仕組みを構築し、定着させるには、時間も手間もかかるからです。
一方で、外部の視点から見ると、現場観察の徹底度、カイゼン効果の実感、評価と報酬の制度設計など、さらに伸ばせる余地も多く感じました。これは裏を返せば、ANAのカイゼン活動にはまだまだ成長の余地とポテンシャルがあるということでもあります。
私はANAという企業にとても好感を持っています。旅の安心感や、スタッフのホスピタリティは世界に誇れるレベルです。だからこそ、「もっと良くなる」と信じて辛口な意見も書きました。
これからもANAが日本の誇るサービス企業として、空の安全だけでなく、地上の業務にも“改善文化”を根づかせていくことを期待しています。そして、業界の枠を超えて、製造業以外にもカイゼンの文化が広がっていくきっかけになることを、心から応援していますし、また搭乗します。
OBC 大田ビジネスコミュニティーセンターはプロのコンサルタントによるカイゼン導入も支援しています。
子どもには、これからの時代に必要な「考える力」や「やり抜く力」を育ててあげたい——そう感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひご紹介したいのが、OBC 大田ビジネスコミュニティーセンターで開かれているロボット教室です。
この教室は、全国に展開するヒューマンアカデミー ロボット教室のフランチャイズ教室で、キッズロボ合同会社が蒲田駅南口教室として運営されています。
AIの進化により、「これからはプログラミングがいらなくなるのでは?」という声もありますが、大切なのは“プログラミングを学ぶことで得られる思考力や創造力”です。
このロボット教室では、歯車やモーターなどのパーツを使ってロボットを組み立て、プログラムで動かすという一連の流れを体験できます。
子どもたちは「なぜ動かないんだろう?」「こうしたらどうなるかな?」と試行錯誤を重ね、自然と論理的思考や問題解決力を育んでいきます。
ロボット作りは一筋縄ではいきません。
でも、うまくいかないときこそ、子どもたちの「考える力」が育つ絶好のタイミング。
この教室では、すぐに答えを教えるのではなく、子どもたち自身が原因を探し、自分の力で乗り越えるよう導いてくれます。
「失敗=悪いこと」ではなく、「失敗=次へのヒント」と捉える姿勢が自然と身につきます。
教室は、JR蒲田駅西口から徒歩3分のOBC(大田ビジネスコミュニティーセンター)の3階で開催されています。専用ブースと会議室を使って、少人数教育を行っています。アクセスはこちら
OBC周辺には総合病院やコンビニエンスストア、近隣の駐輪場やコインパーキングも多く、通いやすさと利便性を兼ね備えています。
また、施設内にはエレベーター、男女別のお手洗いなど小さなお子さま連れでも安心して通える環境が整っています。
「うちの子に合ってるかな?」「どんな雰囲気か見てみたい」——そんな方には体験会の参加がおすすめです。
実際の教室の雰囲気やお子さんの反応を見てから判断できるので、まずは気軽に参加してみてください。
※この記事は、OBC(大田ビジネスコミュニティーセンター)運営の立場から、当施設で開催されているロボット教室についてご紹介したものです。
教室の詳細については、キッズロボ合同会社またはヒューマンアカデミーの公式サイトをご確認ください。
最近、「バーチャルオフィスとして法人登記をしたい」というご相談が増えてきました。OBC 大田ビジネスコミュニティーセンターでは、バーチャルオフィス利用での料金体系は設けておりませんが、レンタルオフィス契約をすることでバーチャルオフィスとしての利用していただいているお客様が多いです。
当社の場合、他社のバーチャルオフィスに比べて料金はやや高くなりますが、そこには明確な理由があります。
この記事では、
バーチャルオフィスは、主に「住所利用」を目的としたサービスで、法人登記や郵便物の転送が可能です。
料金は月額数千円とリーズナブルで、都心の一等地の住所を利用できるケースもあります。
低価格で法人登記ができるため、初期費用を抑えたいスタートアップに人気ですが、注意すべき点もあります。
レンタルオフィスとは、実際に作業できるスペースを備えたオフィスのことを指します。OBCのレンタルオフィスの概要はこちらをご覧ください。
一般的には、個室またはパーテーションで区切られたブース形式のデスクが提供され、共用で利用できる会議室や打ち合わせスペース、Wi-Fi、複合機などのビジネス設備が整っています。
一般の賃貸オフィスとの違い、敷金・礼金・仲介手数料・内装工事・ネット回線の契約などの初期費用が掛からない場合がほとんどです。最小限のコストですぐに業務を開始できるのが魅力です。
また、光熱費や清掃、ネット回線の保守なども月額料金に含まれているケースが多く、コスト管理がしやすい点もメリットです。
バーチャルオフィスは低料金や利便性が高い反面、安易に選ぶと後悔することもあります。例えば、以下のような点に注意が必要です。
法人登記をした住所が、自宅から遠いと法務局・税務署・年金事務所の管轄も遠方になり、書類提出時に交通費や時間が余計にかかります。オンライン化が進んでいるとはいえ、手続きの相談や直接書類提出したい場合には遠方だと手間が掛かります。
バーチャルオフィスの住所によっては、金融機関で口座開設が難しい場合もあります。また、銀行口座開設は会社の最寄りの支店でしかできないので注意が必要です。また、銀行に対して、なぜその住所で法人登記し、事業を行うのかを明確に説明しないと口座開設できない場合があります。
トラブル企業が退去せず登記を残したまま放置されている事例もあります。違約金の設定があっても、訴訟費用で赤字になるため実質的な対処が難しいのです。よって、格安のバーチャルオフィスでは入会前にヒアリングしてみるのも良いかもしれません。
地域によっては、行政が補助金や融資の利子補給などを行っている場合があります。バーチャルオフィスの所在地でそのような行政サービスを受けられるかを事前に確認しておいた方が良いです。地域によって、支援内容が異なっており、大田区ではものづくり系や海外進出支援の行政サービスが多い印象です。
法人登記や住所利用の料金が安くても、郵便物や宅配便の転送サービスはオプション料金となっている場合が多いです。また、バーチャルオフィスによっては自分で回収に行くことができない拠点もあります。OBCでは実費のみで転送していますし、ご要望に応じて即日発送もしております。
✅【OBCでは…】
トラブル企業に対しては裁判で移転登記をさせるようにし、住所の信用を守っています。10年以上の運営実績があり、新設法人でも都市銀行での口座開設実績があります(OBCで断られたという話を聞いたことがありません)。また、入会審査もしっかりと行っており、不適切だと思われる方の入会をお断りしています。OBCがバーチャルオフィスをやらない理由はここにあります。
勘違いして欲しくないのは、一等地の住所で法人登記をしても、中身が伴っていなければ事業はうまくいきません。
住所だけでは信頼を得られないということです。むしろ、開業したばかりで都心の一等地に住所がある場合、バーチャルオフィスだとすぐに見抜かれるかもしれません。
ただし、バーチャルオフィスをうまく活用してコストを抑え、本業に集中するという選択肢ももちろんアリです。
東京都の「TOKYO創業ステーション」や大田区の「六郷BASE」などの公共のインキュベーション施設では、創業前後のサポートを受けられます。ただし、公的支援機関などでは月1回の面談や決算書の提出義務など、一定の制約もあります。
実際、OBCに入会される会員様の中には一度上記の公的支援機関に相談を受けてから来られる方もいます。また、OBCでは、会員様の自主性を尊重していますので、あえて積極的な支援は行いません。相談があった場合のみ対応する形をとっています。なお、経営の専門家に相談するのと、実際に事業をおこなっている経営者に相談するのでは得られる情報が異なります。何が自分に合っているか、どういうサービスを受けたいのかを見極める必要があります。
オフィス選びは、事業のスタートにおいて極めて重要なポイントです。
安さだけでバーチャルオフィスを選ぶと、後で「こんなはずじゃなかった」という事態になりかねません。自分のビジネススタイルや将来の展望に合ったオフィスを選ぶことが重要です。なお、本店登記の移転には手数料が掛かりますし、それに付随した事務手続きや名刺の再印刷などのコストや手間が増えます。
OBCでは、起業支援・経営相談・実績ある運営体制を備え、安心してビジネスを始めていただける環境をご用意しています。また、提携している士業や専門家のご紹介も可能です。
私がOBCに会員として入会したのは2013年です。当時はプラント設計や技術経営コンサルティングを行っていて、海外を飛び回っていました。そしてコロナ禍を経て、2022年2月にOBCの経営をM&Aで引き継ぎました。
会員としての約9年間は、一人で仕事をしていたので、人との繋がりがお客様か外注先に偏っていました。ですが、先代の経営者の方やパート社員の方、会員の士業の先生と繋がれたことで、いろいろな相談に乗ってもらったり助けていただいておりました。
かと言って横のつながりが緩いのもOBCの特徴だと思っています。特に定期的なイベントや交流会は行っていませんし、原則として会員同士を紹介することもありません。必要に応じて私が仲介することはたまにあるぐらいです。
ですが、バーチャルオフィスのように全く人との繋がりがない環境で、まして自宅で業務をしている場合、気分転換がとても難しいと思います。実際、利害関係のない相談相手がいることで、客観的な意見を気軽に聞けたり、継続的なアドバイスを受けられることもあります。これはOBCならではの良さだと思っており、私が経営を引き継いだ理由のひとつです。
最後に、これから独立・開業を目指す方にお伝えします。厳しいことを言うようですが、ビジネスは自分の思っている通りにはいきません。ですがそれを乗り越えるためには、やはり人と人との繋がりが大事なのだと思います。生成AIのように気軽に相談できる、リアルな人間関係を築くのが成功への近道だと思います。